ミチノサキ
所在地 / 東京都
2021 / 1月竣工
古くから使われていた東西南北に通る道に対し、都市計画道路が斜めに重なり切り取られた三角形敷地。この都市の余白のような土地に、縦のミチを持つ複合ビルを計画しました。敷地の先端に位置する階段は交差点から続く歩道と繋がり、誰でも自由にこのミチを上がることができます。その先にはセットバックにより生まれた4階テラス(=広場)があり、それを中層階の第2のグランドレベルと考えました。結果、一般的なビルの概念とは異なるフロア構成と不動産価値に繋げています。この建物が生み出す立体的なミチと、その先に広がる様々な活動の未知の先(ミチノサキ)には、都市計画道路によって分かれた街を縫合し、未だ知らない新しい街の姿をかたちづくることを意図しています。
設計・監理:m-SITE-r / 1級建築士事務所 + 山本陽一建築設計事務所
上記写真 2021年8月撮影:株式会社 無学
「ミチノサキ」イメージイラスト
前面道路とテラスを屋外階段でつなげる。新たな人の動線=ミチとなり、新しいグランドレベルを生み出す。
建物の構成要素
敷地に隣接する道に対し、新たな道(路地)を立体的に構築することで、場に流動性と奥行きを与えるとともに、不動産の新しい価値を創造する。(脱1階至上主義)
極小三角敷地における構造計画
矩形長方形敷地を対角で切り飛ばしたような三角形敷地における7階建て鉄骨ラーメン構造である。ラーメン構造は柱位置が重要であり、本計画は対辺角部に柱を設けないことで実面積以上の解放感の獲得に対し考慮した。また大屋根架構によって屋外避難階段を支持している。
↓下記は以前のスタディー案
構造モデル
6F
5F
4F
3F
2F
1F