SITE-]AT[ (Aliquot Turm・時計台の家)

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SITE-]AT[ (Aliquot Turm・時計台の家)
所在地 / 東京都目黒区目黒本町
2016/02竣工

時計を持たないこどもの頃、公園や小学校にあった時計を探しては両親に叱られないように行動を確認したものです。その時計達は、そんな懐かしいあの頃の出来事を微笑ましい思い出として受け止めてくれているような存在感がありました。
今回は道路拡張と共になくなってしまう町の記憶を受け止め、これからの新しい歴史を刻み続けてくれるそんな存在の時計台の家です。思い出という時を刻めば刻む程、町とはきってもきれない存在となり、通りそして町のシンボルとなっていくことを願っています。そして、きっと時計台に住むことの楽しさ、町のシンボルに触れ合う喜びに溢れた人々が集う、町の重鎮になる事でしょう。
この土地で生まれ育ち、4人の子供を持たれた60代のクライアント。敷地は私達の事務所兼自宅がある西小山の駅から徒歩6分の拡張道路に面し、向かいには区の体育館がある、57㎡の敷地。後2年でその拡張が完了し、そこには桜並木の歩道が整備され、みんなが集う美しい通りが誕生する都の未来図がありました。ただ、この通りを支えてこられた人達にはそのイメージが届かず、大半の土地が広くないことも相まって、通りとは接点をとらない建物が建ち並びつつありました。そのような中でクライアントには、このままでは育ったこの通りや町の展望の違いからの危機感、そして子供達を含む次世代に繋ぐ架け橋のようなものを形にされたいという思いがありました。
1FとB1Fは、クライアントを含む関係者が今回初めて町での商いをされるカフェとプチホール。この場ではここの住人やこの地域の方々を繋げ集う事を始めとして、通りを歩く人も自然とその輪に入っていける場になればと考えています。2階以上の賃貸部分の各階は、Main Placeを軸として個々に用途が分かれているものがそれぞれの距離感で繋がっている、1Fのこれからの集り方を意識させるプランになっています。また、この新しい町を形成する上で自立した30、40代の女性が不可欠であると考え、住人になってもらうようにデザインに反映されています。そしてクライアントのザルツブルグをはじめ、ヨーロッパに対する思い入れも、この時計台のイメージに十分な影響を与えています。
もうひとつの特長が鐘。この鐘は一定の時間になると自由にならすことができる仕掛けになっており、地域の方々などに積極的にこの時計台にふれてもらい、この建物に対する愛着と共に通りや町に対しての思いを積み重ねていってもらいたいとの思いで設ける事になりました。
このような過去、現在、未来を想う流れでこの『時計台の家』に結びつき、これからのこの通りや周辺の地域や町そして私達を見守りまたひとつ楽しい日常に繋がる起点のような建物が完成しました。建物は完成しましたが、私達の役割はまだ終わっておらず、当面は建築家と住人を行き来しつつ、点を線に、そしていずれは面に繋げていける活動をここに関わる皆様と共に行っていきたいと考えています。


設計・監理:m-SITE-r/1級建築士事務所
構造:株式会社中田捷夫研究室
施工:株式会社栄伸建設

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photograph:Koichi TORIMURA

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